ハイジの子育てについて

子どもたちはどの子も学ぶ力を持っています

リソースをどう伸ばすかがカギ

子どもの育ちには、環境と経験が何よりも大切です。ハイジは、お子様一人ひとりの成長と特性に応じた学びと環境を提供しながら「生きる力」と「心」を育みます。お子様ができていることや持っている力、自分らしさを大切に、子どもたちの興味関心や気づきを、たくさん引き出していきたいと考えています。

みんなで子育ての喜びを分かち合いたい

私たちたちが目指しているのは、「子どもたち一人ひとりが持っている未来の種が発芽し、素敵な花が咲くような支援」です。ご家族と地域の皆さまとハイジの温もりの中で発芽した未来の種が重ねていく経験は、子どもの自信と広い心を育む栄養になります。子どもたちはどの子も学ぶ力を持っています。「できる」「分かる」という喜びを力に「こっちもチャレンジしてみたい」と思えるようなワクワクを子どもたちに届けたいと思っています。その中で得られる子育ての喜びを、みんなで分かち合うことができたらこんなに素敵なことはありません。療育は、訓練ではなく子育てです。お母さん、いっぱい笑っていますか? 子どもたちにとって何よりの元気の素は、お母さんの笑顔です。心配なことがありましたらいつでもお電話ください。待っています。

一般財団法人 障がい者福祉支援研究所

代表理事 亀岡 さとみ

お子さんもご家族も安心できる良い環境を届けたい

できていること、自分らしさを大切に世界を広げる

お子さんの日頃の様子を伺う時、障がいを持っているとどうしても「こういうことが苦手」「こんなことがトラブルの原因になってしまう」など、ネガティブな面ばかりに目がいきがちです。でも、いいところはそうでないところの裏返し。私たちは、お子様ができていることや持っている力、自分らしさを大切に、そこから様々な生きる力を引き出してあげたいと思っています。

例えば、電車が好きなお子さんがいらしたとしたら私たちは、好きなことに成長の伸び代、将来に向かっての広がりがあると考えます。電車が好きなお子さんなら、電車のイラストを使って電車と電車を線で結んでみるとか、電車のマークをたくさん探すとか、好きなものから遊びと学びを広げて行けます。中には、就学前のお子さんでひらがなや数字にとても興味がある子どももいます。未就学の時点でそうしたことに関心があるということは、ゆくゆくはひらがなや数字を使って人に思いを伝えたり、文字を見ることで自分の予定を把握できたりするなど、お子さんの世界を広げるだけでなく周りとのコミュニケーションも取りやすくなります。

第三者の目でお子様の特性を伝えるのも私たちの役目

毎日、一生懸命に子育てをされているお母さんに、お子さんにとっての幸せを考えたときに、今何ができるようになればいいかを、第三者の目で伝えることも私たちの役目だと思っています。苦手なことをできるようにしていくことも必要かもしれませんが、本人が自信をもって出来る得意なことを伸ばしていく支援が、将来の仕事につながって行ったらこんなにうれしいことはありません。未就学児童の場合は、就学が一つの節目になります。大事なことは、その子にとって一番のびのびと過ごせる場所は、どこかという視点です。自閉症スペクトラムのお子さんの場合は、成長と共にこだわりが強くなってくることが多くなるようです。そうした時には、お子さんのこだわりを親御さんと学校と共有しながらこだわりを軽減するような流れを工夫するなどして、生活しやすい環境を整えるようにしています。

ハイジに通ってくる子どもたちは、一般の学級に通われているお子さんと比べると成長はゆっくりです。でも、1年かけて見渡した時に去年の今頃は好きなブロックを2つ重ねるのが精いっぱいだったのに、いつの間にか10個も重ねられるようになっていたなど成長が具体的に見えると、親御さんにお伝えする私たちも喜びで胸が熱くなります。これからも、お子様はもちろん、ご家族も安心できる居心地の良い環境を届けて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

いっぱい笑っていますか?

私たちの子ども時代は、自然の中で遊びながら楽しいことや痛いことを経験し、自分を育てることができました。しかし、自然環境も家族の形も大きく変わった今では、以前のような学びを子どもたちに届けるためには、意図的に環境を整える必要があります。そこで私たちは、子どもたちが自分で一つ一つ経験を積み重ねながら成長していく、子育ちの環境を大切にしてきました。ご縁があってハイジを利用していただいているお母さん方の声で多いのが「今日は、何が楽しかった?」と、団らんの時間にお子さんと話しができることがうれしいとおっしゃる声です。例えば、特別支援学級に通われているお子さんを中心としたクラスには、工作の時間があり、作品を持ち帰れるようになっています。夢中になって完成させた作品からあふれるそれぞれの奮闘ぶりがいとおしく、思わずみんなを笑顔にしてしまうという話も聞かれます。

児童発達支援事業所 ハイジ

管理者 相馬 隼人

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